ロジクールの人気マウス「MX MASTER」シリーズに、待望の新モデル「MX MASTER 4」が登場しました。本記事では、旧モデル「MX MASTER 3S」との違いを徹底比較し、買い替えを検討している方に向けて詳しく解説します。
MX MASTERシリーズとは?ビジネスでもクリエイティブでも人気の理由
ロジクールの「MX MASTER」シリーズは、プロフェッショナルやクリエイターから高い支持を受けている高性能マウスです。
特徴は、人間工学に基づいた快適な形状と、多機能ボタンによる高い作業効率。
ExcelやPhotoshop、動画編集など、マウス操作が多い仕事で真価を発揮します。
特にシリーズの代名詞ともいえる「MagSpeed電磁スクロール」は、1秒間に1000行ものスクロールが可能で、精密な制御とスピードを両立。
さらに、Flow機能によって複数PC間のファイル移動もスムーズに行える点が大きな魅力です。
MX MASTER 4は、このシリーズの特徴をさらに強化し、静音性・精度・接続性が向上しています。これから新たに購入する方だけでなく、旧モデルをお使いの方にとっても気になる進化ポイントが満載です。
MX MASTER 4とMX MASTER 3Sのスペック比較表
| 項目 | MX MASTER 4 | MX MASTER 3S |
|---|---|---|
| 発売年 | 2025年 | 2022年 |
| センサー | Darkfield 8000 DPI | Darkfield 8000 DPI |
| 接続方式 | Bluetooth / Logi Bolt(USBレシーバー) | Bluetooth / Logi Bolt |
| スクロールホイール | 第3世代MagSpeedホイール | 第2世代MagSpeedホイール |
| サイドホイール | あり(アルミ製・滑らかさ向上) | あり |
| ボタン数 | 7ボタン(カスタマイズ可能) | 7ボタン |
| バッテリー駆動 | 約70日(USB-C充電) | 約70日(USB-C充電) |
| 対応OS | Windows / macOS / Linux / ChromeOS / iPadOS/Android | Windows / macOS / Linux / ChromeOS / iPadOS/Android |
| 重量 | 約150g | 約141g |
| 新機能 | Flow 2.0(転送速度向上)/AIショートカット設定対応/ 触覚フィードバック | Flow機能(従来型) |
この表からわかるように、基本スペックは大きく変わっていないものの、操作性と機能性の細部が強化されています。特にホイールの滑らかさやAIショートカット機能の追加が注目ポイントです。
デザインと操作性の違い より握りやすく、より静かに
MX MASTER 4では、デザイン面での改良が見られます。
人間工学に基づいた形状はそのままに、パームレスト部分がよりフィットするように再設計されました。手首の角度が自然になり、長時間の作業でも疲れにくい構造です。
また、ボタンのクリック感も微妙に調整されており、3Sよりも静音性が向上。
深夜の作業やオフィス環境でも気兼ねなく使える点は、地味ながら嬉しい進化です。
ホイールも新しくなり、「第3世代MagSpeed」が搭載。これにより、精密な1行単位のスクロールから一気に長文を飛ばす操作までスムーズに行えます。特に資料作成やブラウジングでの快適さが向上しています。
新機能「Flow 2.0」とAIショートカットで生産性アップ
MX MASTER 4では、従来の「Flow機能」が進化した「Flow 2.0」が搭載されています。
これは複数のPC間でマウスカーソルをシームレスに移動できるだけでなく、データ転送速度が従来比で約2倍に向上。ファイル移動もよりスムーズになりました。
さらに新機能として、「AIショートカット設定」が追加されています。
Logi Options+ソフトウェアを使えば、AIによる操作提案が受けられ、作業内容に応じた最適なボタン割り当てを自動設定してくれます。
たとえば、Photoshopを開くと自動的にブラシサイズ変更やズーム操作をサイドボタンに割り当てるといった具合です。
これらの機能により、日常業務からクリエイティブ作業まで、より効率的な作業環境を構築できます。
触覚フィードバックとは?仕組みをわかりやすく解説
「触覚フィードバック(ハプティクス)」とは、指先に“振動”や“抵抗”を与えることで、実際に何かを押したり動かしたりしたような感覚を再現する技術です。スマートフォンのバイブレーションや、ゲームコントローラーの振動を思い浮かべると分かりやすいでしょう。
ロジクール MX MASTER 4では、この触覚フィードバックがマウスのクリックボタンやスクロール操作に組み込まれています。内部にはマイクロバイブレーターと呼ばれる微細な振動ユニットが搭載されており、ボタンを押すたびに極めて小さな振動を発生させます。これにより、実際には静音構造で「カチッ」という音がしなくても、指先では確かに押した感覚を感じ取ることができるのです。
この仕組みは単なる“演出”ではなく、操作精度の向上にもつながります。クリックの「押下感」が明確に伝わるため、ミスタッチを防ぎ、連続操作のテンポも取りやすくなります。特に、クリエイティブ作業や細かいデータ処理を行うユーザーにとって、音を出さずにクリック感を得られることは大きなメリットです。
さらに、触覚フィードバックは人間の感覚情報の中でも視覚・聴覚に次ぐ第三の情報入力として注目されています。マウスという日常的なデバイスにこの技術が導入されたことで、今後は「指先で感じるUI(ユーザーインターフェース)」が新しいスタンダードになるかもしれません。
MX MASTER 4は買い?購入を検討している方へのアドバイス
結論から言えば、MX MASTER 4は買い替えを検討する価値ありです。
特に次のような方にはおすすめです。
- 長時間パソコン作業を行うビジネスユーザー
- グラフィック・映像制作など精密な操作を求めるクリエイター
- 2台以上のPCを日常的に使い分けている方
ただし、MX MASTER 3Sをすでに使用しており、現状で不満がない場合は、すぐの買い替えは不要かもしれません。
とはいえ、Flow 2.0やAIショートカット、触覚フィードバックなどの新機能は生産性を確実に向上させる要素です。
もし今使っているマウスが古く、カスタマイズ性や接続安定性に不満があるなら、MX MASTER 4へのアップグレードは非常におすすめです。
最新モデルとして長期サポートも期待できるため、将来的にも安心して使えるでしょう。
まとめ:MX MASTER 4は細部まで進化した完成度の高いマウス
MX MASTER 4は、スペック上は大幅な変化がないように見えますが、実際には使い勝手と作業効率を大きく左右する部分が確実に進化しています。
静音化・ホイール改良・AI機能追加といったアップデートにより、まさに“完成されたビジネスマウス”といえる出来栄えです。
これから新しく高性能マウスを探している方、または作業効率を高めたい方には、MX MASTER 4は間違いなく有力な選択肢になるでしょう。







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